昨日のJリーグで、浦和レッズサポーター席に通じるゲート席に差別的な横断幕が掲示されていたという事が問題になりました。書かれていたのは「JAPANESE ONLY」という言葉で、「日本人以外お断り」という意味にも取れるとの事です。僕はこのニュースを聞いた時、ネトウヨ的な考えが一部のJリーグサポーターにも影響を与えているのかと、暗澹たる気分になりました。
特にサッカーは他のスポーツと比べ、国際的に広まっています。当然、サポーターにもある程度の国際的な感覚やマナーが求められると思います。この問題は昨今の「ヘイトスピーチ」や「アンネの日記破損事件」と繋がっているような気がします。ネトウヨが繁殖したきっかけは日韓ワールドカップだったと本で読んだ事がありますが、今年のワールドカップでネトウヨが排外主義的な行動をとらないか、心配になってきました。
サッカーといえば、本日札幌ドームでコンサドーレ札幌の試合を観て来ました。試合前に「キャプテン翼」の作者・高橋陽一先生のトークショーがありました(僕は少ししか聴けませんでしたが)。高橋先生が「翼」を描いたのは、本当は野球漫画を描きたかったが既に多くの作品があったので、誰も手をつけていないサッカーに目を付けたからだそうです。
「翼」に憧れてJリーガーになった選手はたくさんおり、もし高橋先生の鋭い着眼点がなかったら、Jリーグ創設もワールドカップ出場もなかったと思います。そう考えると、たった2ページの連載から始まった「ゴー宣」が世の中に大きな影響を与える作品になり、いまや道場を立ち上げるまでになったのと似ている気がします。
「キャプテン翼」や「ゴー宣」がなかったら、日本は今よりもっと娯楽も希望もない国になっただろうと考えました。どんな作品でも「たかが漫画」なんて絶対いえないですね。