日本人は土地よりも天皇ですよね。
まあ今も昔も「土地」や「土地に付随する権利(水利権とか漁業権とか)」に関してはむっちゃくちゃうるさいですが、外国はロシアとかを見るとどうも領土と一体となった民族意識が強いですよね。
民族の概念が所詮フィクションなのは当然ですが、それを結びつけるのは結局土地なんじゃないんでしょうか。
言葉が同じでもバラバラな国はありますよね。
ドイツなんかそうですし(ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ベルギー、スイス、チロル、旧プロイセン、エルザス・ロートリンゲン等、広義ではオランダ)、エジプトシリアも一時期ですが一つの国としてやって来ましたが結局別れてしまいましたよね。
今回のクリミアも嘗てはクリミアタタール人が住んでいて、ソ連の時代に迫害されそうになったからトルコへ逃げていったそうですが、ソ連が崩壊してからクリミアに戻ってきたようです。
民族意識が土地にしか結びつかないからなんでしょうか。
ただ、例外もあってオスマントルコが崩壊した時に正教会信じていたトルコ系はギリシャに、イスラム教信じていたギリシャ系はアナトリアのトルコにそれぞれ移り住んだようですね。
土地を超えるものは宗教なのでしょう。
それでも嘗て戦国時代にキリスト教が流行りましたが、秀吉や家康の時に追放された人はいてもあっさり改宗してしまった人が多いですよね。
鞏固な世間体や地縁が結びつきを強くさせているのかも知れませんが、これも天皇があってこそだと思います。