ベビーシッターのマッチングサイト事件に対する反応は
母親の経済的困窮に同情してネットに頼るのもやむ得ないとするものと
託児所の不足を国や行政の責任として批判するものに分かれるようです
思想的には両極ともいえる考え方ですが
どちらもこの母親に安易に同情してしまっている点が
この問題を真剣に考えていないように見えます
前者の背景にあるのは市場原理主義です。
収入が少なければそれに見合った額でベビーシッターを雇うしかない
それに伴うリスクは自己責任という考え方です。
実際にこの母親もマッチングサイトという市場に解決を求めました
収入が少なく困窮していたことから考えると
費用の安い方から検索していったはずです
こういう点でネットは便利ですが
安価なベビーシッターを雇える代償として
問題の多い人物に当たる確率は高くなります。
こういうリスクの高い事を自身の困窮を言い訳に漫然と続けていたとすれば
今回の事件は起こるべくして起ったとしか言いようがありません
後者を主張するのはソーシャリストです
彼らには子供を育てるのは社会であるべきだという考え方が背景にあるので
母親ではなく国や行政を批判するのです
思想的にはおかしいですが両方のイイトコどりをして
母親には同情的にふるまうのが
地雷を踏まない立ち回り方なのかもしれません
実際にそういう意見はテレビ等でよく見られました
自由主義を信奉するエセ保守と
国や政府の批判しかしないサヨク
どちらの主張からも問題の解決は見えてきません
母親は専業主婦となり子育てに専念すべきだと主張し
シングルマザー?そんなものはけしからんで片付ける
反動ホシュなどはさらに救いようがありません
市場に任せても国や行政に頼っても問題は解決しない
小さくても自分たちで共同体を作っていくしかない
という考え方こそが真の保守です
ライジングは保守の最後の砦だと思います