ところで、今回のSPAを見て考えたことを少々。
監視員として書いた先週の「ゴゴスマ」で
『核』だの『戦争が長引く』だの『世界大戦』だの
出されたらだんだんと何も言えなくなってしまう状態に強い絶望を感じましたが、
つくづく日本人というのは『領土』『防衛』『戦争』に対する意識が弱いのかなと。
よしりん先生も「なんのために『戦争論』を出したのか」とお思いでしょう。
そもそも1964年の東京オリンピックが
なんで行われたのか知らない人は多いのではないでしょうか?
そしてなんで石原慎太郎氏が最初都知事に当選したとき、
なんでオリンピック誘致を掲げたのか知らない人も多いのではないのでしょうか?
実質、2021オリンピックはただの祭典になってしまいました。
(なおこれは石原慎太郎氏を美化するものではありません。あしからず)
ではなぜ最初の東京五輪は誘致する必要があったのか。
過去の地図を見れば一目瞭然。
それまで東京のほとんどは、米軍占領下の米軍用地でした。
例えば代々木公園、NHK、パルコ、駒沢公園、などなど以下略。
それらすべて、「五輪開催」による
『参加国全てによる力』によって
日本の手に取り戻したのです。
特に衝撃なのが青山墓地隣にある『在日米軍司令部』。
なんとオリンピックのための道路「外苑東通り」をつくるために
米軍司令部の敷地を少しどけたのです。
(グーグルストリートなどをみればそれがどれだけ大きなことかわかります。)
すなわち、『五輪誘致』とは
「日本を取り戻すための戦争」だったのです。
そしてこの二番煎じをやろうとしたのが石原慎太郎氏。
都知事選立候補時の公約には『五輪誘致』の他に
『横田基地返還』がありました。
実はそれについて石原氏は
開始したばかりの「ガチンコ!」(街頭インタビューで石原知事に言いたいことを聞いて直接伝えにいこう!)
で『横田基地返還』の質問に対して『勝算あり』と答えています。
いうまでもないでしょう。『昭和記念公園』などを五輪会場の一つにすることで
『横田基地』からアクセスできるようにする予定だったわけです。
そうすれば五輪参加国全部>米軍となるので
横田返還は眉唾でない話だったわけですが、
結局現実の2020東京五輪誘致の段階では、だれもかれもそんなの頭になかったでしょう。
嘆かわしくも。
そして日本が五輪開催の名のもとに米軍から取り戻せたのは
以前よしりん先生が「ゴー宣」でふれていた
「米軍空域」のほんのわずかだけでした。しかも時間制限つき。
だから、今現在、羽田空港着陸便が東京上空を飛んでたりするわけです。
ところがその飛行機羽田着陸ルートの下の
青山とか三軒茶屋とか広尾とか渋谷とか新宿とかの
金たくさんもったセレブのみなさんは
反対運動とか抗議とかしてるみたいですが、
その運動が成功した暁には
同じ場所を米軍が使うだけになるだけです。あほかい。
そもそも羽田空港の滑走路を地図で見ればわかりますが、
作った時点で東京上空から着陸するのは決まってたわけですし
反対なら作る前にするべきだったわけです。
それまで着陸するのにわざわざ東京湾南側から急旋回して、
危険な着陸方法をしていたんです。
しかし、わざわざ五輪開催を口実に米軍空域を日本に取り戻したのがこれだけ・・・
そもそもの「東京五輪誘致発起人」の石原氏は
どんな思いで今回の東京五輪を見ていたのでしょうかね?
とまぁ失礼しました。
今回のSPAを見て知らない方に知ってほしいと思って
思わず筆をとった
領土を取り返すことの重みがわかる話でした。