南青山D.J の削除コメント

そして昨今、よしりん先生が口にしている、
いやオウム事件のころから言い続けている
「自分の頭で考える」
ということ。
そして
「みんな自分の頭で考えなくなってしまった」
ということ。

これに関して興味深い本があったのでその一部を紹介します。
皮肉にも今回とりあげられた和田秀樹氏の
「70代で死ぬ人、80代でも元気な人(マガジンハウス新書)」です。

その「今の70代は知的で反骨の世代」で
ー空前の受験戦争を生き抜いた、団塊世代ー
(前略)
この分厚い団塊世代こそが「日本の高度経済成長を支えてきた世代」と感じているからです。
その一番の理由は「学力レベルの高さ」です。
「空前の受験戦争」を強いられた世代ですから、とにかく中学・高校時代は
勉強するしかありませんでした。
団塊世代に中学・高校時代の思い出を聞いてみると、
ほとんどの人が「勉強がつらかった」といいます。

「なんだかわからないけれど、勉強ばかりさせられた」
「周りのみんなが勉強するから自分だけ勉強しないわけにはいかなかった」
つらくても「とにかく勉強しなければ」と思い込んでた世代です。
親も教師も「とにかく勉強しろ」と言い続けました。
(中略)
「睡眠4時間で頑張らないと合格しない、5時間寝る受験生は落ちる」
団塊世代は、それくらい勉強した生徒が多かったのです。
とはいっても今のように大学の数は多くなく、定員も少なく、ほとんどが都会に集中してましたから、

その結果、志望校を不合格になって進学を諦め、就職する高校生が少なくなかったのです。
実はこのことが
「日本の工業や製造業を世界トップレベルの技術水準に引き上げた」
(後略)

と、当時のいわゆる「詰め込み教育」をベタ褒めだったのですが、
でも

「なんだかわからないけれど、勉強ばかりさせられた」
とかいう教育が当たり前だったから
『自分の頭で考える』ということができなくなったのではないでしょうか?

そして和田氏のいうようにこういう教育が今の70.80代の『当たり前』なのだとしたら。
そして今の70.80代は首相や知事をはじめ、
『今日本を動かしている人たち』なんです。

また、たまたまYOUTUBEを見たら東大生の質問に和田氏とひろゆき氏が答えてるのがあったのですが、
https://www.youtube.com/watch?v=Othrz5HuP4M
「それまでは詰め込んで、コミュニケーションとかは大学などの高等教育で教えればいい」と

よしりん先生の「早期教育=恩師アリさん」と逆のことをいってました。
というより、もしそうなってしまったら(いやもうなってるのか?)
『「社会性」は大学に入らないと身に着けられなくなる』
要するに、
「幼いころからひたすら勉強させないと社会性を身に着けることができない」
わけで、
「大学に入れなかった人は社会性がまったくないケモノ」となるわけです。

でもそんなのが当たり前になってしまったら
ますます「自分の頭で考える」のは難しくなるのではないか?

そう考えたらよしりん先生の嘆きはまさに的をついているわけで、
そういう教育があたりまえだった人たちは
どうやって「自分の頭で考える」のだろうと、
いや自分自身でさえも、ここのみなさんでさえも
「自分の頭で考える」ことができるのか、できているのかと
ふと考えずにはいられなくなっています。

日時
2022-04-23 19:43
投稿者
南青山D.J
記事
「こびナビは知っていた~『治験停止するほどの有害事象が出ている』」小林よしのり…
No.
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