わさビーフン の削除コメント

投稿失礼します。第469回「ロシアと戦前の日本が同じだと?」感想です。
「戦争論」を読んでいたら、自然に学べる知識や因果関係、時代感覚を、当然シリーズ3巻とも読んでいる藤井先生たちは、知らないわけがない。それでも、プーチン・ロシアを当時の日本と同一にしてしまう「価値相対主義」の感性というのは、やっぱり学者という、知識に偏りがちな職業だからでしょうか・・・?確か、神戸の「酒鬼薔薇事件」の判事を務めた人が「少年Aと被害者遺族が和解し、一緒に殺された子供たちを追悼する日が来ることを夢想する」みたいな内容の呆れてしまう手記を書いてたんですが、それを連想しました。頭でっかちで普通の感覚がない。正に先生が繰り返し仰っている「常識感覚」がない感じがします。
あと、「専門知」と「総合知」の問題も絡んでいるような。コロナとワクチンで狂った専門家、医者たちと同じ過ちをしてしまったのか?とも思います。
先生が「戦争論」でせっかく左翼全体主義を払拭して、祖父と若者たちを繋げたのに、それを後退させるような発言を、小林先生と西部先生を尊敬している人がするのか・・・。
しかし、藤井先生たちだけに限らず「戦争論」の功績をあえて破壊する行為をする人たちは、けっこう多いのかも知れません。
去年暮れは日米開戦と真珠湾攻撃80周年ということで、特集番組がいくつかNHKで流れたんですが、どれも結論は軍部の横暴、軍部が悪いというもので、当時が人種差別肯定の世界だったこと、アメリカに異常な敵意があり、戦争したがっていたことは触れません。日本のマスコミも国民も、戦争に積極的に協力した事実も指摘しません。協力したのは、あくまで軍部に乗せられたという口実。
「ご主人のアメリカ、騙された国民、そして弾圧された自分たちマスコミは無罪で、軍部が全部悪い」という形です。これは、かつての左翼全体主義の歴史観そのままだと思います。
当然、番組制作者たちは「戦争論」を基礎知識として読んでいる、少なくともどういう内容なのか知っているでしょうから、それでもこういう番組を作る。
それを踏まえると、先生が仰るように、「戦争論の戦いは続いている」と実感します。
今回は、当時の日本の状況と、ロシアとウクライナの関係との比較を行うことで、双方の形がくっきりと浮かび上がり、さらにわかりやすく、深く理解できる。勉強になりました。ありがとうございます。

日時
2022-07-13 09:27
投稿者
わさビーフン
記事
「ロシアと戦前の日本が同じだと?」小林よしのりライジング Vol.440
No.
275