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倉山皇室論 その13

どこが「決定版」なのか謎だらけの本ですが、「夜中の通販番組(源流はアメリカの通販番組)の手法」と同じです。「地域一番店!」と自ら名乗り誘導する……まあ、昔から日本でもありますが……。

話が逸れました。

さて第二章は、令和三年四月に行われた「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する付帯決議」に関する5回にわたる有識者ヒアリングに出席した人達に対する、「倉山目線の評価」にすべて費やされます。

倉山目線……って……と思われた方……ご明察!

倉山は「この賛成、反対は、話の中身が基本的に難解なので、ご本人からは異論が出るかもしれません。事実、マスコミ報道では誤報だらけでした……略……不勉強なマスコミの方には誤解して伝わってしまうのです。もっとも、伝えたマスコミの方を不勉強と一刀両断するのは気の毒な面もあります。そもそもの話が難解なので、誤解しても仕方がない面もあるのです。」

どこまで思い上がるんだ倉山……俺様倉山。

ある意味、「本当は倉山がなにがしたいか?」が出ています。「俺は偉い!」「金儲けのチャンス!」「壊滅的な(似非)保守論壇の海賊王に俺はなる!」みたいな。

登場人物に対する評価が長かったり短かったりします。
これが「じつに判りやすい」……内容ではありません、彼個人の「主観」が。約20ページに渡りますが、出来るだけ簡潔にします。これまた酷い。

ヒアリングにあたり、10の問いが設定され、それに答える形なのですが、倉山は問6「皇位継承の女系拡大」、問9「旧皇族の皇籍復帰」の賛否でグループ分けします(女系拡大……とか、皇籍復帰……の、設問の言葉のニュアンス等自体に私個人は異議あり!ですが……)。

個人名(所属?、問6賛否、問9賛否)で表記し、それに対する倉山の評価分析を……。

…………
P103~104

「岩井克己氏(ジャーナリスト、女系反対、復帰反対)は、朝日新聞のジャーナリストですから女系論の人ではあるのですが……略……悠仁親王殿下に男子が生まれ、その男子にも男子が生まれ、ということになるのであれば、先送り的に最も正しいという結果になります。……略……議事録を三回読んで無理やり読み解きました。」(約8行費やす)

P104
「笠原英彦氏(歴史学者、女系反対、復帰制度そのものには賛成)
は、極めて博学の、女系論を採っていた歴史学者です。……ただし今は……微妙な言い回しをしています……」

「(笠原氏は)「将来はともかく、現在のところ歴史上に先例のない皇位継承資格の女系への拡大は見送るべきだろう」と言っていますが、当初は「先例がないことをやれ」と言っていたのに……疑問。」

「笠原氏は続いて「しかし憲法第2条の『世襲』が充足される限り、悪しき先例主義に陥ることなく、女系拡大についても検討すべきであろう」と言っています……略……これはつまり「悠仁親王殿下がおられなくなったような状況の時に絶対だめだと言えるのか」という議論です。……」

「……また笠原氏は「確かに男系で継承してきたことも伝統ではあるが、それ以前に、天皇との血筋の近さということの重要性が強調されるべきであろう」というかなり難しい話もしています……」

「……憲法に皇位は世襲とあり、その解釈である皇室典範の第一条にある通り皇統に属するに男系の男子で男系継承してきたことは伝統であるけれども、天皇の直系に遠いところでやっていいのか、という問題です。」

倉山……なにか笠原氏の発言、違った「解釈」してないか?

まだ続く……。

日時
2023-02-18 05:29
投稿者
サトル
記事
「小林よしのりは何故、人に騙されるのか?」小林よしのりライジング Vol.459
No.
193