ご指摘ありがとうございます。さらに考えるきっかけになりました。
私の文章では「病気や体質が原因で戦えない者も、国民として失格」という意味にも読めてしまいますね。
「国防に参画する意志を持たない者は」という意味で書きました。失礼しました。ありがとうございます。
女性には「出産をするのだから」という理由で兵役の義務を課さないという考えには、気持ちとしては理解できますが、いくつか疑問が湧きます。
「子供を持つことより国民の義務として国防に参加しよう」という女性の生き方も当然尊重されるべきだと思いますが、それが異端視されてしまうこと。「男は兵役につく。女は産むのが義務」「出産もしない女は国家への責任を果たしていない」という論調が生まれてしまうことなどです。カレーさんがそういう考えの持ち主だと言うつもりは毛頭ありません。ねんのため。
同等の義務を課さないことは、権利を制限することを正当化してしまいかねないと思います。
実際、欧米諸国と日本で20世紀まで女性に参政権がなかったのは、「女性は兵役に就かないから」という理由です。男だけ徴兵されるのに男女とも投票できる制度より、「兵役=参政権」のほうが、ある意味で理にかなっているように私には思えます。
今日調べたばかりですが、ノルウェーは今年から女性も徴兵の対象になったようです。
ただ、妊娠出産育児への配慮は必要だという点には異存はありません。
例えば妊娠した月数+出産後1か月(子供が新生児の期間)はその女性の生涯での兵役義務期間から引くとか、シングルマザー・ファザーは子供が中学生になるまで兵役に就かなくていいとか。
そういうかたちでの配慮は検討すべきだと思います。
兵役も、武器使用を伴う戦闘員としての任務だけである必要はありません。
徴兵制のある国というのは、多くが「代替役務」というものを定めています。
http://www.yoakenonippon.com/pdf/study_eu_heiekigimu.pdf
国によって違いますが、介護サービスや配管工事や園芸でもOKとなると、兵役は無理でもこれなら、と貢献できる分野が誰にでも何かありそうに思えます。障碍者や持病のある人や体の弱い人にも、兵役の義務を果たすチャンスはあるでしょう。
私は国民国家のあり方というのは、『できる人間がやればいい』よりも、『一人一人が、自分に出来るかたちで貢献すればいい』であるべきだと思っています。