もう次号が配信されましたが…
どんな任務でも、目的に沿った選抜や人員配置が行われることは当然です。それが厳粛に行われるべきだという点に異存はありません。
しかし、それは本人の志望に加えて個々人の能力や適性によって行われればよいものです。それを無視して「男は戦闘向きだから前線」「女は弱いから後方」というのは差別です。
選抜の結果として男女比に偏りが生じることはあるとしても、それと最初から性別を条件にすることは話が別です。
例えば吉田沙保里や伊調馨や澤穂希は、兵士としての適性が絶対に私より高いと思います。
そうした女性が優秀な戦士として兵役に就こうとするときに「女はそんなことしなくていい」というのは侮辱にしかなりません。だけでなく、か弱い女性とて、可能な限り貢献しようというのを妨げることは許されないはずです。
本来の任務だった看護にとどまらず、進んで死地に赴いて敢闘したすえに散華した「ひめゆり学徒隊」。よしりんが彼女たちを「国民の手本」と表現された意味の深さを、あらためて考えさせられます。
カレーさんの「疚しさ」、私も理解できます。それは私も似た感覚の持ち主だからです。
私も「女性に危ないことをさせたくない」と思ってしまいます。たとえ自分より確実に強い女性であっても。
しかしそれは私情であり、身勝手な自分の願望に過ぎないとも思っています。
兵役は崇高な任務なのだから、男女とも原則同条件で担ってもらう(担わせてもらう)のが当然だと考えます。