サトルさま
・Y遺伝子説の根本的問題点については、高森先生や木蘭さんがすでに指摘なさってますね。ほんと、Y遺伝子説、どうしようもないですね。
(参考:「神武天皇のY染色体」という妄想/ https://www.a-takamori.com/post/190618 )
・遺伝子決定論については、個人の性質(犯罪傾向とか貧困に陥りやすいとか性的嗜好とか)さえ本当に適用できるのか、かなり怪しいのに、それを社会・政治・経済的・文化・宗教的にはるかに複雑な要素からなる「天皇」という歴史的存在についての議論に持ち込もうなんて、正気の沙汰とは思えません。
あるHPには、次のような解説がありました。
「今日では、 DNAという単語が普通の会話の中にまで登場し、私達の身体的特徴や性格、能力までもが DNA に支配され、遂にはその社会的地位や富、人生の成功・失敗まで決定しているかの様に言い囃されています。これでは、私達自身には人生を開拓していく自由など存在しないと言わんばかりです。実際、半世紀前の1970年代には、生物は遺伝子の操り人形に過ぎないとする、「利己的遺伝子仮説」なる稚拙な理論がマスメディアで持て囃され一世を風靡していました。『利己的な遺伝子』 を書いたリチャード・ドーキンスは、一躍時代の寵児となり、その中で「我々は生存機械-------遺伝子という名の利己的な分子を保存すべく盲目的にプログラムされたロボット機械なのだ」 と宣言したのです。そして「成功した遺伝子に期待される特質のうちで最も重要なのは無情な利己主義である」として、「普遍的な愛とか種全体の繁栄とかいうものは、進化的には意味をなさない概念にすぎない」との託宣を、科学の名のもとに下したのです(『利己的な遺伝子』リチャード・ドーキンス著)。」
(参考:「遺伝子とは何者か?」 https://idennsi.blog.jp/archives/13881823.html )
竹内久美子みたいな輩には、つい池田信夫流の暴論(「お前の言う2000年の歴代天皇の中には間男の子だって混ざってるにきまってるだろうが!」)で、頭に冷水かけてやりたくなります。まぁ、これは言わない約束なんだけどね。
うさぎより