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倉山 皇室論 その11

第二章

P78
「我が国の皇室は、一度も途切れることもなく、世襲で続いてきました。……略……この奇跡を今後も続けていこう、それにはどうすればよいかと考えるのが、この本の目的です。……」

………………
第一章を普通に読んで(正直、超不快感。)、とてもそうは思えない。難解な哲学書を読む解らなさ……ではなく、そもそも「皇室の弥栄……安寧、安定をねがう」とはとても思えない。
でも、更に続いていきます。
小泉内閣において開かれた「有識者会議」の経緯、またそれに携わった人びとへの「政治的背景」また、「女系」に絡めた「私見」を延々繰り返す倉山氏。
その内容は、「単なる知識?自慢話とその曲解、でまかせの類い」。

これにつきあう(指摘)と、「泥沼」に嵌まります。
「皇位の安定的継承」には何ら寄与しない倉山の自己陶酔論でしかありません。
あるのは「浪費される時間」と「どんどん本質から離れる議論?」にしかなりません。

しかし、「ひけらかす虚実怪しい講釈」の端々に、「倉山自身の本質」が垣間見れる点が解りやすい。
………………
P88
「世襲である君主の地位を、女系で繋ぐということは君主は「外国人でも良い」「一般人でも良い」との悲壮感の現れなのです。……」

「ただし、当人たちの悲壮感に比して、正統性を疑われるのが常なのですが……」

…………
ここで、彼は、「ハワイ王国」「18世紀のオーストリア継承戦争」を取り上げます。

はて?

私達の主張は、「日本古来の双系(直系)に戻せ」です。
すり替えないでいただきたい。

倉山は、この後にも出てきますが、外国のことなど放っておけ、日本は日本だ!と主張しながら「外国の事例」「外国の先例……争い(笑)」を持ち出します。「壬申の乱」だとさすがに読者が、「それは……(ドン引き)」と思うと気づいたのでしょうか?

グローバル先例原理主義の倉山(嗤)

…………
P89
「さて、究極の選択です。……」
「……男系継承ができないから、皇室を終わらせるのか。それとも、得体の知れない女系継承であっても(ハワイ王朝がやろうとしたように)、皇室を残すのか。……」

…………
と言った矢先に、また不思議な文章が……

…………
P90
「いわゆる敗戦直後に臣籍降下を余儀なくされた「旧皇族」とは、戦前は「伏見宮系統」と呼ばれた十一宮家のことです……略……」

「……約三十世というもので皇室とはあまりに血縁が離れています。……略……」

「……それ以前の最も親等が離れた皇位継承は第二十五代武烈天皇から第二十六代継体天皇の十親等ですから、……」

「……これははるかに超える先例破りです。」 

え?

「……生まれてくる子供が女性であっても、現在の皇室の直系に近い方に皇位を継いでもらうべきではないのか。これが女系容認論の根拠です。」

え?え?え?

困惑ぅ~!

つづく。

日時
2023-02-15 18:48
投稿者
サトル
記事
「小林よしのりは何故、人に騙されるのか?」小林よしのりライジング Vol.459
No.
155