倉山皇室論 その46
第四章も終盤です。
例によって、「補講」もありますが、吉本新喜劇の池野めだか師匠、伝説の「かにバサミネタ(能書き)」みたいな内容ですので、侮辱発言だけピックアップして「おわりに……」に繋げたいと思っています。
…………
P225
「明治天皇も昭和天皇も、皇室と伏見宮系統の皇族の方々との血縁の遠さは自覚されておりました。だから、婚姻を進められました(第三章補講参照)。」
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はて?第三章補講のどこに?私は5回も確認しましたが、「そんな記述はありません」。
ウォーリーを捜せ!……は、わりと得意なのですが……。
まあ……どうせ「だからどうした……」の内容ですし、「皇位の安定的継承」には効果のない知識。それに所詮デタラメな本。先を急ぎましょう。
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「特に東久邇家は女系では、現在の皇室の直系に極めて近いのです。」
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なんかキナ臭いな……。また……。
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「女系論者が、「愛子殿下と東久邇家の方とのご結婚」を主張しないのが不思議で仕方ありません。仮に東久邇様(のどなたか。何人か候補がいるとのこと)と愛子様が御結婚されお子様がお生まれになれば、その方ほど悠仁殿下に継ぐ皇位継承者にふさわしい方はいないのではないでしょうか。」
…………
あのな。女系……双系(直系優先)論者が言ってること、わかってる?
「男の血優先(これ自体変)」だと言ってるし、その「価値観」はチーナ由来だし、儒教的価値観だし、本来の
双系に「戻せ」と言っている。しかも男系男子限定に縛ったのは、明治以降だし。
「対極にある、その価値観」で東久邇家の……という発想、提案なんぞするわけないだろう!?
誰に向かって話してる?マウントしてる相手は「同じダンケー論者」だぞ?
お互いにビックリしてたら「コント」だな(笑)
…………
「それを「愛子様にも恋愛結婚の自由がある」などと偽善を言うから、わけがわからなくなるのです。皇室は人権の例外です。恋愛はともかく、婚姻の自由はありません。」
…………
おいおい。「皇室会議の議により」と「皇室会議の議を経る」とでは、意味合いが違うが?
それになんだよ「偽善」って。まだキミは思春期なのか?
皇室の婚姻の問題点を、
井上達夫氏はこう指摘している(生ける世界の法と哲学ーある反時代的精神の履歴書ー 信山社 )
P125
「現在、男性皇族が皇族でない一般女性と結婚しても、彼は皇族にとどまります「自己の意思で皇籍離脱する自由はない点で、これは異性皇族にとっても不当な制約です。」……」
「……それに対して、女性皇族が皇族でない男性と婚姻した場合、彼女の意思にかかわらず、皇籍を自動的に離脱することになっています。」
(補足……皇室典範第十二条……サトル記)
「……実際問題としても、現行の制度のままでは、次世代の皇族は悠仁親王ただ一人になってしまう。」
と、「持続可能性の面からも改正を」と彼は述べている。
もちろん、リベラルの井上氏は平等の理念からも、女性宮家(当然一代限りではない)の創設を唱えている。
倉山くん。リベラルだぁ~とか、平等だとぉ~?!とか「脊髄反射」しないようにね。彼は「(将来的)天皇制廃止論者」ではあるが、傾聴に値する「提言」だよ。
「(将来的)天皇制廃止論者」の提言の方が、ダンケー論者より「皇室に寄り添い」また「皇位の安定的継承」に有効なことは、どう思うんだい?
思考停止しないで、きちんと脳味噌使わないかい?
脊髄反射は「思想、思考」とは言わないよ?
井上氏の本は、イチゴパフェより全然高いけど、君にとっては安いもんでしょ?
でもなぁ……。読解力がなぁ……。
つづく。