倉山皇室論 その48
「女系への固執からくる憲法違反という批判」
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重ねて言いますが、誤植ではないようです。
私ならこうします。
「ダンケーへの固執案が憲法違反だと、何度説明してもわかりたくない○○の章」。
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P247
「令和四年一月十四日、立憲民主党の皇位継承検討委員会初会合の後、同委員会事務局長の馬渕澄夫国体委員長は記者団に対して、「『天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議』に関する有識者会議」の報告書は「非常に問題のある報告書だ」と述べた。」
「皇統に属する男系男子を養子縁組で皇族にできる案を含んでいることから、馬渕氏は「憲法で禁じた門地による差別に当たる。問題点をはらんだ提言がなされていることに懸念を持った」と説明した。」
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おお!馬渕議員。しっかり未来永劫残しましょうぞ。皇室問題に関しては、素晴らしい!
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「これは、同有識者会議の参加者の一人である宍戸常寿東京大学法学部教授へのヒアリングにある……」
「……『法律で養子たり得る資格を一般国民の中から皇統に属する男系男子に限定するならば、問8で述べたのと同じく、門地による差別に該当するおそれがある。さらに、仮に旧11宮家の男系男系に限定する場合には、皇統に属する男系男子に限定する場合には、皇統に属する男系男子である国民の間での、旧11宮家に属するかそうでないかによる差別に該当し得るといった問題も生じ得る』という意見を受けての発言である。」
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素晴らしいじゃないですか!ここに関しては「完璧」です!宍戸教授素晴らしい!
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「立憲民主党の皇位継承検討委員会は報告書について「事実上の白紙回答だ。皇位の安定継承よりも、皇族数の確保に論点をすり替えた」との見方を明らかにした。」
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この頃の「立憲民主党」は皇統問題に関しては「優秀だった」のになぁ……。
そういえば、「国民民主党」って、「卑劣極まりない党首」がいる党もあったなぁ……。あ!今もあるか。確か……「ウチの党は女性躍進の党で……」なんて抜かしてたな……。
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「ここにはまた、悠仁親王殿下に万一のことがあった場合、「昨日まで生まれた時は国民だったが今は皇族となったという人が天皇となるのがいいのか」、「女帝の愛子天皇がいいのか」という問題がある……」
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だ、か、ら!
「天皇には『ならない』の!」。お子様は「天皇になる可能性はある」の。お生まれになった時から「皇統譜」に載るから!わからんやつやなぁ……。
それに、「女帝」って含みを持たせた表現はなんとかならんか?世間で流布されたイメージ使って貶めるなよ。
そもそも、「帝」の字使うのが間違い。古代、「天皇」と名乗った「意味」をわからんようだな?
素人以下だな。
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「私は愛子天皇だと思う」(図が呈示してあり、愛子内親王の配偶者に旧東久邇家と記載)
「愛子天皇の後、お二人の間に生まれた男子が継げば今上陛下の直系に戻る。」
「私は愛子天皇の誕生に反対したことは一度もない」
「『賛成するのは不吉だけれども』、反対ばかりしていれば、もしもの時に何もできなくなるからだ。」
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悠仁殿下にもしも……が「不吉」と言いたいらしいが、愛子さまへの配慮が微塵もなく、不敬極まりない。
それでは「愛子さまが即位されることが不吉」に読めてしまう。倉山の今までの書き方から。
それになんだ?「男子が生まれたら」って?
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「東久邇家のどなたかは間違いなく男系男子であり、愛子内親王殿下との間に生まれたお子様は生まれた時から皇族となる。」
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………………。
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「先ほどから東久邇家のお名前を出しているが、明治天皇、また昭和天皇の先例に倣い、縁組に関しては失礼ながら他の旧皇族の方よりも東久邇家の方がふさわしいと思う。」
「旧皇族の皇籍取得は「憲法で禁じた門地による差別に当たる」というこの批判に対する反論は第四章で詳しく述べたが、日本国憲法に関するあらゆる教科書に、人権の例外の筆頭として天皇、皇族が挙げられている。表現は違えども、皇室は憲法第十四条の例外である。」
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ちょっと私は絶句してるので、「ゲーテ」に助けてもらいます。
「活動的な馬鹿ほど恐ろしい者はいない」
「たくさんある泥棒のなかで、馬鹿者ほど始末の悪い奴はいない。馬鹿者は私たちから同時に二つものを、すなわち、気分と時間とを奪ってしまう」(二つ共に、ゲーテの名言・格言より)
倉山は「気力」と「時間」を奪い、そして「皇室」を奪う。
ゲーテもビックリ。
だからこそ、「諦めてはいけない」し「即座に落書きは消す」。
逆賊を許してはいけない!
以上で、「決定版 皇室論 日本の歴史を守る方法 倉山満著 」第一章から第四章 おわり。
しかし、まだ「おわりに……」があります……。