希蝶 の削除コメント

1.私がたびたび話題にする「セーラームーン」なのですが、昔の単行本の9巻目に、こんなセリフがあったりします。
「ウラヌスは男でもあり、女でもある どちらの性もどちらの強さもあわせもつ戦士なのです」
 これは、新戦士のセーラーネプチューン、海王みちるが、セーラーウラヌス、天王はるかのことを、月野うさぎ、セーラームーンに紹介するセリフです。
 LGBTの範疇からすると、どういうふうに表現されるのでしょうか?(恐らく)よしりん先生はあまりセーラームーンのことをお好きではないのかな、と思いますし、人の好みはそれぞれですが、いちおう紹介しておきます。

2.島田荘司先生のミステリに、「ら抜き言葉殺人事件」があります。タイトルだけ聞くと、冗談を言っているみたいな題名ですが、日本人の性格を鋭く抉っている話なので…。
 内容は、笹森という独身ピアノ女性教師が首つり自殺をしていて、彼女は因幡沼という作家の文章に「ら抜き言葉(「見れる」・「知れる」とか。正しくは「見られる」「知られる」)がたくさん使われている」と指摘した手紙を出していて、その因幡沼さんも殺されていて、笹森さんが手を下したということになりました。
 この捜査結果に疑問をもった吉敷刑事(島田荘司のシリーズ探偵の一人)は独自に捜査を行った結果、ある証言を得ることができました
 笹森には高校時代に、担任の大竹という男性教師から、「ら抜き言葉」を使用したという理由で「体罰」を受けたという経歴がありました。笹森が「学校教意法」第11条でその行為を糾弾したところ、よけいに教師は激怒し、さらなる体罰を加えました。そのことを彼女の親が訴えたところ、学校は、内申書を脅しに用い、沈默させました。
 笹森は、鼓膜に損傷を受け、左目の視力も下がりました。志望の音大に合格することができませんでした。家庭も崩潰し、母親も病死して、天涯孤独の身の上になりました。
 吉敷は疑問に思い、この証言をくれた彼女の元同級生に

「それなら笹森さんは、『ら抜き言葉』に何故あれほどこだわったんだろう。彼女は『ら抜き言葉』にひどい目に遭ったわけですよね?」
という疑問を投げかけました。すると、相手は、
「私はとにかく、笹森さんの気持ち、よく解る気がします。それは男性と女性の違いじゃないでしょうか。刑事さんは男性だから、そのこと、きっとお解りにならないんだと思います」
と答え、

「つまり、もし間違った考え方や思想によって自分が怪我させられたのでは、あまりに救いがないじゃありませんか…『ら抜き』撲滅をはかる大竹先生の考え方が正しく、自分が正しく成長するために、あの事件があったんだと、そう位置づける決心を、笹森さんはその後のある時期、したんだと思います…」

 物語はこれだけでは終わらないのですが、内容紹介はここまでにします。
 なぜこんな話をだらだらと紹介したのかというと、SPA!の今号の「愛子天皇論」の男野系子の心境がこれとよく似ているのではないか、と感じたからです。
 つまり、理屈がどうあれ、科学がなんであれ、自分の信じてきた「男系主義」や(妹を不幸にした)「血統による差別」の「因習」が間違っていて、家庭がめちゃくちゃになってしまった上で、「自分があやまっていた」では、救われないと感じたのではないか、と。自分の信じてきた思想で、自分がパワーアップ、成長した、と感じる方が、男野系子自身も救われるのではないか、ということです。

 恐らく、「裸の王様」の王様(皇帝)が、子供から裸だと指摘されても「行進」をやめなかった理由も、そんなものなのではありますまいか?恥をかいたとしても、最後まで自分の信じた道をやり通した、それが今後の自分の人生の「誇り」・「勳章」になると、感じたのでは?
 そんなことを感じたのですが…見当違いでしょうか?やはり、愚かなことだろうと思います。

3.名古屋ライブ、8月27日の正午までなので、私からも宣伝します。
 加えて「希望」ですが、今回は「アンケート」を紙でもお願いします。「愛子様祭り」の時は、QRコードでしたが、「どうして紙のアンケート用紙がないのだろう、昨今はスマートフォンは必需品なのだろうか?希望者には紙の用紙をわたたす、というふうにはできないものだろうか?」というようなことを思いました(会場で、基礎医学研究者さんにはご迷惑をおかけしました。重ねてお詫び致します)。
 以上、わがままを少しだけ申しました。

 タブレット購入は検討していたのですが、パケット代の問題もあり、当分の間は(スマホとともに)所有するつもりはないです。

 それ以前に、当選しなければ、ですね。
 以上、あけがたに、ひとりごちてみました。大須賀さんの番組も視聴しておりますので、見終わりましたら、感想を記すつもりです。

日時
2023-08-25 05:52
投稿者
希蝶
記事
「芸能とは何なのか?(前編)」小林よしのりライジング Vol.478
No.
59