つぼきち の削除コメント

ちょっとまってください、議論が乱暴ではないでしょうか国家神道ですが、
江戸時代末期に流行した国学の影響もありますよ。一概に否定できません。
国学の影響がなければ、尊皇攘夷思想の形成すら怪しいわけで、
江戸時代に、外圧が高まって、日本の本質を見直そうと仏教伝来以前の
信仰や心のありようを見つめようとした運動が国学です。
古事記や万葉集の研究が主だったわけですが。
古きを見直して、「新しき古」を造るための運動でした。
新しき古というのは「保守」ではないでしょうか?

例えば、江戸時代の神社ですが、お寺より遥かに冷遇されていました。
お坊さんは知識階級で戸籍を握っていたし、気に入らない連中はエタや非人にできた。
しかも漢文ができたのでバイリンガルでした。それに対し
神主はカタカナの祝詞が読めればいい所でした。

僧の契沖、荷田春満、本居宣長、賀茂真淵、平田篤胤などが
仏教伝来以前の研究をして、外来思想である漢心から
大和心を「復古」しようとした運動です。

平田篤胤あたりからちょっとカルト色が強くなりますが、
健全な運動です。

例えば、平田篤胤の出定笑語は江戸時代のベストセラーです。
こういった思想のバックボーンが無ければ尊皇攘夷思想が
形成されたかどうかも分かりませんし、
外来思想に直面した時に、新しき古という考えが無ければ
飲み込まれたかもしれません。

日時
2015-06
投稿者
つぼきち
記事
「自主独立のために必要な“信頼醸成”とは?」小林よしのりライジング Vol.138
No.
244