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今月発売したSAPIO7月号の「ゴー宣」を読んで、小林師範の「ここ、何十年か、戦争によって引き裂かれる男女のメロドラマばっかり見てきたような気がする」という主張に深く感銘を受けました。子供のころ、ふとした切っ掛けで大東亜戦争の航空戦や海戦に興味を持ち、幼いながらも数々の実録映像や映画を見てきましたが、その時にものすごく邪魔と思ったのが「男女のメロドラマ」でした。
子供にとって楽しみなのは空中戦や海戦などの戦闘場面と実戦に参加された戦闘員の声だったのですが、大人と一緒に見ると大人は「男女のメロドラマ」とエンディングテーマばかりに目が言って、戦闘場面ばかり話したがる私は子ども扱いされて同じ映画を見たにも拘らず、大人たちはだれも耳を傾けてくれませんでした。唯一、「男女のメロドラマ」や歌手による歌など気にせずに見られた映画は戦前、戦中に作られた「ハワイ、マレー沖海戦」や「加藤隼戦闘隊」そして戦後の映画では唯一、日米合同作品である「トラトラトラ」くらいのもので、戦争映画でも「男女のメロドラマ」を描いたシーンはいまでもあまり好きになれません(そもそも、メロドラマ事態、あまりなじみが薄いのですが)。
漫画でも同じで、近年の戦争漫画でも同じ作家が書いても途端に駄作になったりと、日本人の戦争に対する関心の薄さに嘆くばかりでしたが、現代日本における戦争観を「戦争論」が変えていっているように、「卑怯者の島」が日本人の戦争物語勘を変えていくのではないのかとひそかに期待し、発売を楽しみにしています。発売まであとわずかで、発売日には必ず購入しますので。

日時
2015-06
投稿者
magome
記事
「『レッテル貼り』はいけないのか?」小林よしのりライジング Vol.139
No.
38