吸血公務員のつぼきちと申します。はじめまして。
地方公務員の退廃ですが、今に始まったことではありません。
niconico_san_3さまは、公務員を目指されたことはありませんか?
恥しい話、私は公務員の仕事は楽そうだなと思って
就職先に選びました。不純な動機ですみません。
当時、小林先生の作品を読んだことも無く、個人主義の
強い時代で、「公」が叫ばれる言論空間もありませんでした。
どこまでも「私」でありながら、「公」の仕事を選びました。
昔の公務員の堕落と今の公務員の堕落では質が違います。
昔の公務員の堕落は官官接待やカラ出張などの
豊満な経済の時代の堕落でしたし、
今の公務員の堕落というより苦境は、
経済規模の縮小によっておこっています。
昔ですが、たとえば国庫補助事業でハコモノを造ったと仮定します。
国庫補助は2分の1補助です。半分は自治体もちですが、
残りの国庫補助がたとえば、農林水産省のお金と、文科省のお金で
建てられたハコモノだったとすると、数年後に会計検査院が会計検査に入ります。
それをもてなすために、官官接待が行われました。
たまに、農林水産省と、文科省が意見が合わず喧嘩になったり、
そういう事に対して仲裁に入って飲みつぶすのが、25年~30年以上前の
地方公務員の仕事でした。会計検査に引っかかると、国庫補助金は
全額返納になります。必死な時代なのです。
そこで問題になったのが食糧費という支出です。これがすごく叩かれました。
若い世代にはいつの時代の話だよと言うような、昔話です。
バブルがはじけ一転して財政難になりました。
バブル後採用の私の世代の公務員ですが、財政難でやられました。
今度は、2分の1補助を宛にしても、ハコモノすら造れなくなります。
貧しい地方公共団体にとって、第一に予算削減の標的にされる場所が
「教育行政」です。目標設定などを数値化できませんから。標的にされます。
これで教育の格差が地方と都会では広がりました。
次に、人件費を削ります。仕事量は一定量あります。
人件費が削られて5人で仕事をしていたものを2人でやるような
部署が増えました。これでは、非効率を飛び越して
まともな行政サービスなどできません。
給料は増えないのに、仕事が増えていると言うのが現場です。
公務員には、法の「形式的効力」という法則があります。
どこぞの内閣と違い、憲法⇒省令⇒政令⇒条例の順に
法の効力を受け、それ以上の仕事も、それ以下の仕事もしてはいけません。
たとえば、Aさんが、病気で可哀そうだからと言っても
法定以上の給付金などは出せないんです。
逆に法定以下の給付金等も出せません。
すべては法のとうりに動かねばなりません。
では、公務員をどうやってコントロースするかと言えば
市民オンブズマンのような活動もありますが、
一番は選挙です。
市町村長は大統領並みの権限をもっています。
ですので、市町村長選には必ず参加してください。
そして、市町村議会議員選挙にも必ず参加してください。
公務員は首長と議会には一切逆らえません。
それでも、公務員の世界をかえたいと言うのであれば
自らが公務員になるほかありません。
公務員の友だちをつくり意識を変えてもいい。
市民オンブズマンに参加するのもいいと思いますよ。
お盆休みで夏季休暇取得中の吸血公務員つぼきちでした。