小林先生が世相や論敵をバッサバッサと斬りまくる様子がとにかく激しく躍動的でカッコ良いいのですが、本当にすごいのは、慎重な思想の丁寧な積み上げと、そこから見定めた真実への跳躍力という、静と動のふり幅が極めて大きいにもかかわらず、しなやかに立ち続けブレないスタンスにあると思います。
先生が以前おっしゃっていた通り、常識から非常識へ跳躍し、歌舞いて見せるためには、基礎となる常識の力が強固である事が重要であり、常識も覚悟もない「断言」など、ただの「放言」にしかなりませんね。
しかし人々は「これだけ断言するからには何かあるはずだ」とか「これだけ炎上しても折れないのはさすがだ」とか思ってしまうのでしょうか。どんどん知性が劣化してるように思えます。橋下さんも未だに影響力強いですし。
勇猛に見える覚悟を決めたヤマトタケルですが、同時に、決して避けられない悲劇的な運命へと物語が動き出したように感じました。「あなたのために私がしたいことなの」と海に飛び込む程に、普通はそこまで女性に想われる男性はいないと思いますが、タケルってどんだけ魅力的な男なんだろうと気になってしまいました。