宏美さん、鬼のように早いっ‼︎
グレイシーがマウントを返すよりも早いっ‼︎
マッハだ、マッハの速さだっ‼︎
今回のゴー宣も胸に突き刺さりました。
物事を浅く捉えて、さくさくっと軽く考え、すわりのよい解答を適当に見繕って、その場をやり過ごしてしまっては知恵もつかないし、臓腑に覚悟も宿らないなと、ゆるんだ褌を締め直すが如く気持ちを引き締めつつ、思考を深化させてゆかねば。
感銘を受けた本の一節。
「概念くだきという言葉があります。わかったつもりになっていることを問いなおし、自分の実感・事実に照らし合わせ、具体的にどういうことなのかよく考え自分でその概念を再構築していく、という意味で使われます。」
思想をしてゆく、生活をしてゆくというのは概念くだきをしてゆくということなのだと思います。
ネット空間に嵌り込んだ者は簡便にネットの情報を仕入れることで物事を分かったつもりになって、実感を伴わぬ全能感に酔い痴れ、居丈高に誰彼構わず因縁を吹っかけるネット内チンピラとなり、議論もどきを仕掛けて他人をやり込めた気になったり、社会的弱者を迫害して追い詰めたりすることで実生活のショボイ自分の憂さを晴らしているのでしょう。
ネトウヨの類いがそうですね。
そのような醜態を晒す者を見るにつけ、たとえ回り道を歩くことになろうとも概念くだきをし、じっくり自分を見つめ直し、客観視して、実感の伴った想いを育み、前へ進んでゆかねばならないなと痛感します。
その本にはこんな言葉もあります。
「自分の生活を見つめて具体的に表現しなさい。他人の受け売りや抽象的な言葉を並べてわかったつもりになってはいけない。人や自然の持つ豊かさを五感で感じとり、それを言葉で表現してみなさい。」
ネット空間と実生活を溶解させてしまった人は便利さや気楽さに溺れて、一つ一つ努力や労力を費やして積み上げてゆく信頼や信用を五感で感じ取ることが出来ず、液晶に浮かぶ文言を鵜呑みにし、信頼と信用さえも金で買えるものであると錯誤して、銭さえ支払えば見知らぬ誰であろうと信頼出来るものであると錯覚してしまうのかもしれません。
それぞれがお互いに五感で感じ取った想いを、言葉で深く表現し、何度も会話を重ねて、しっかりとした人間関係を築いていきたいものです。
それって、げっつい面倒臭いけど、でも面倒を取り除いた人生って淡白で退屈だから、面倒ぐらいがちょうどいいね。
子供ってば、煩わしいからこそ可愛い。
うちの絨毯を菓子まみれにして、小癪な笑い声をあげる邪悪な猿でも可愛いし。