以下、だからと言って暴れて良いわけはない、というのは大前提で書かせていただきます。今回会場設営をされた方々や、困難な状況でイベントを継続されてきた方々のご苦労も重々拝察いたします。
私は小林さんの書かれている,
結論がなかなか出ない問題であればこそ議論が必要なのであって、ここで井上氏が冷静に、「そこは科学としてね、データで勝負し続けていくしかないと思います」と諭すのだが、すると宮沢氏は「だから、もうそれは決着ついちゃってます!」と大声で断言する。ところが、その断言の根拠となるデータは一切示さないのだ。
という部分が肝だと思います。「そのように考えるのが自然だ」というような議論を重ねることには、科学的な意味はありません。「〇〇という考えで、〇〇というものを測定(あるいは計算)してみたら、〇〇という結果になりました」というのが科学です。しかし「だから、こうなのだ」とは即座にはなりません。一つの測定は現象の一側面を見ているに過ぎないからです。なので、いろいろな観点で測定されたデータを、都合の良いものも悪いものも含めて突き合わせて議論する必要があります。
ひとつ疑問なのは、個々の議題が予め提示されていたかどうかです。感染経路の議題も質問コーナーでようやく出てきました。土曜日に配信されている「オドレら正気か?」ではいつもリストアップされているので、今回もそういう打合せがあるのだと思いますが、もしそうでなければ、やり方に不備があると思います。
「そんなことは言わなくたって分かる」とか言っても分からない人もいますし、誤解もあります。「専門家ならすぐ答えられるはず」とかいうのも無茶ぶりです。テレビで無責任に発言するコメンテーターならいざ知らず、専門家として話す限りはあいまいな事は言えないので準備は必要だと思います。提示されていたのに準備して来なかったのなら、暴れる以前に宮沢さんに非があると思います。