安倍さんの国葬について考えたこと。
これまで国葬になった人たち。吉田茂 (日本)、サッチャー(イギリス)、ネルソン・マンデラ(南アフリカ)、マザー・テレサ(インド)、ボブ・マーリー(ジャマイカ)、アイルトン・セナ(ブラジル)、など。
国葬に値するのは、歴史的に見ても国際的に見ても、国に偉大な貢献をした人たち。そういう人たちを顕彰するのが国葬でしょう。では、安倍さんは、これらの人たちのレベルに達しているのかな。黒澤明も、本田宗一郎も、ひばりも、治虫も、タローも、国葬になっていないのに、安倍さんが国葬?
海外の評価とか言うけれど、客観的に見て、安倍さんは中曽根康弘(フランスのレジオンドヌール勲章やドイツ共和国の功績勲章大十字章を含め13ヵ国から勲章を授与された)には及ばない。
あと、池田勇人(戦後の高度経済成長を実現)とか、佐藤栄作(8年間の長期政権でノーベル平和賞)とか、非常に大きな功績を残した(とされる)政治家たちにも、とうてい及ばない。
そうした「先輩たち」をさしおいて、安倍さんが国葬?
安倍さんの最後の死に方が肝心? 彼が殺されたという事実は、彼の政治家としての評価には、何の影響も与えない。殺されてしまった人に対して、「まぁ、かわいそうな人」とはなるかもしれないけれど、そのことだけをもって、「まぁ、なんて偉大な人」とはならない。
安倍さんが全く仕事をしなかったとは言わないけれど、やっぱり、この人が国葬に値するというのは、妥当な判断とはいいがたい。